脱原発のデモ(パレード)に参加しました

昨日は、「原発どうする! たまウォーク inくにたち」に参加しました。  この手のデモ*1は、久しぶりです。
 ざっと20年ぶりではないかと。

 とても楽しかった。歩くのは良いよね。
 歩いたあと、一橋大学内の「ティーチイン」も参加した。実は椅子に座ったあとちょっとウトウト・・というかたぶん何分かははっきり寝てたけど。それは夜勤明けということで勘弁してもういたいです。
 主催者発表で、「ティーチイン」参加が300名、ウォークは700名だったそうだ。警察に届けたデモの予定規模は200名だったそうだから、「想定外」に集まったということになる。各地で取り組んでいたので、大規模動員があるわけじゃないから、やっぱり大盛況だったのだと思います。

 のどかで楽しいデモ(パレード)でした。
 子連れも多かったし、車いす参加もお年寄りもいました。
 警察官はそれなりの人数がでていたけど、半袖の夏服にメッシュ素材のベスト、帽子という軽装で、なごやかな感じで、パレードの交通整理をしてました。
 ベストには大きく警視庁、と書いてあって。これなかなか形がかっこよくて涼しそうでこれからの季節の被災地支援の制服には良さそうだな、なんて思って見てました。被災地でメッシュのベスト型ゼッケンを制服にしている支援チームはたくさんあるのだけどあれよりデザインがかっこいいです。
 プラカードは、事前のワークショップでつくったものもいろいろあったらしいです。動物柄がたくさんありました。「怖いゾウ」とか「キリンがない放射能」とか。「ぽぽぽぽーん 原発さよなライオン」というのもいた。かわいかった。 ひまわりの花っぽくデコレイトした帽子の人もけっこう見た。タイペックス風のつなぎの人(これはきっと暑かったと思う)もいた。ひまわりや風船持っている人もいました。ひまわりは放射性物質を集める植物ということで311以降、土壌汚染対策の文脈でけっこう話題になってましたね。*2

 雑多な外見の、いわゆる市民運動ノリのデモ。
 86年のチェルノブイリ原発事故の後のデモもこんな感じだった。ちょっとデジャぶる。年齢層は私らの同世代がけっこう多かったかもしれない。学生時代にチェルノブイリがあって、今は子育て世代になっているような層。もちろん、もっと若い人たちもたくさんいた。25年たって、今、日本がまさに深刻な放射能汚染の現場になっちゃったんだなというのは本当にくやしい。
 この手の「デモ」に参加したのは、たぶん・・・20年ぶりくらいじゃないだろうか。

 つれあいはデモ出発の時間には間に合わず、まぁルートは短いし良く知っている街並みだから、わかりやすい場所にいれば合流できるはず、と思って、リコーダーとトランペットとギターの鳴り物グループの前に入り込んだ。道々メールで場所を知らせた。デモ隊が駅前を通りかかるころに電話がかかってきたので、「手のひらを太陽に」とかそういう曲を鳴らしているとても中央線的な集団の前にいるからそのうち見ていればわかるよ、と連絡したら間もなく合流。説明はわかりやすかったらしい。中央線3寺文化っぽいというか、おなじみの感じの集団だったので。濃いんですよ。きっとたどっていくと共通の知り合いがいるだろうなという感じで。

 ティーチインの第二部終了時、休憩前に主催者の一人からあいさつがあった。
 ウォークに参加した人のそれぞれにその体験がどうであったかを時間があったら聞いてみたかった。歩いているという実際の身体の動きの中で、何か身体が変わっていく感じ、身体を動かしながら発信していくという体験のなかでの身体の再構成が起こっていく感じがあったのではないか、というような趣旨の発言で・・・*3
 ああ、なんかとてもなじみ深い表現だなぁと思ったりして聞いていたのだけど、え、そういえば、この名前と声、そして、この立ち姿、もしかして・・・と思って、休憩時間にあいさつにいったら、やっぱり昔の知人だった。20年ちょっとぶりの再会だった。あまり話もできなかったけど、連絡先やここのブログもお知らせしておいたので、ちょっと記事をUPしてみた次第。

 デモや集会の参加をしたところで、自己満足とかオバサンの感傷では現状を変えるわけじゃないけど、人と人のつながりを作りながら、今の今、それこそ「放射能汚染」されてしまった今の私たちの住む環境の中で、*4やっぱり「せめて」子どもたちをどう守っていくのか、そのために何ができるのか、「科学的に有効な」方法で「できることはなんでも」やっていかなくちゃな、とそんなことを改めて考えていました。*5
 

追記:
6月12日22時45分

はてなの中に、私が参加した「たまウォーク」の公式ブログがあって、そちらが当日のレポートを掲載していたので、リンク(&こちらからのトラックバック) をはっておきます。
6・11「原発どうする!たまウォークin国立」レポート:700名の参加! - 「原発どうする!たまウォーク」ブログ 
Youtubeの動画も紹介されてました。

*1:・・・という表現をしていいのかな、主催者側の表現は「パレード」なんだよね。まあ、「デモ」として警察に届けているから「デモ」でいいんでしょう。

*2:でも、セシウムを集めたひまわりをたとえば焼却しても放射性物質の量は減らないわけで、かえって燃やしてしまうと拡散してしまうから、土をきれいにしてくれたひまわりはどっかにまとめて埋めるようになるのかしら。

*3:発言の要約は半分眠っていたような状態の頭の私の記憶の中から再構成したものなので、このとおりの表現ではないです。

*4:実際のところ、事故以前の状態に比べたら、多摩地域だって十分に「深刻に汚染」されている。福島市郡山市はもちろん、その他ホットスポットになっている場所には、たくさんの人が住んでいるし子どもたちもたくさんいる。

*5:「科学的に有効な」が大事。放射性物質そのものは煮ても焼いても減らないから、やっぱりなるたけ「拡散」しない形にまとめて、どこかに埋めるなりの方法で保管するしかない。で、それを「どこ」にするかというのが大問題になる。誰だって自分の活動範囲、とくに住まいの近くは嫌なのが当然、でも「どこか」は絶対に必要となるという厳しい状況だから。当然、保管した場所だってそこからでてくる「放射線」を可能な限り減らすための手段を講じないといけないし。