どうころんでも松田聖子ちゃんっぽくはなれないけど♪

はてこさんの2010年1月12日のエントリ
◆身近な人からの性暴力やデートレイプ被害に気をつけてほしいタイプ別順位
http://d.hatena.ne.jp/kutabirehateko/20100112/1263297203

2010年1月14日のエントリ
◆性暴力被害に気をつけて欲しいタイプ別の解説
http://d.hatena.ne.jp/kutabirehateko/20100114/1263474034

を読んで、いろいろ考えていました。

 はてこさんが書いている「松田聖子ちゃんタイプ」は、確かに身近な人からの性暴力やデートレイプ被害には遭いにくいだろうな、と思います。このポイントは「身近な人からの」という条件があるところ。
 だって、なんからの「身内」の中であれば、基本的な関係性は潰したらまずいわけですから、「自分のイメージを落とさず、かつ相手の対面もそれなりに守りつつ自己主張できる」ことは重要です。
 ただ、「相手を責めずに行為を拒絶できる人」は必ずしも松田聖子タイプだけじゃないですよね…というか、可愛らしくふるまうことだけじゃないはず、と思うんですよね。いや、聖子ちゃんが嫌いというのではなく、どうもそういうふうになっていない私はどうしたらいいんだろう、ということなんですけど。
 はてこさんも1月14日のエントリでは、「相手の意図によらず、それはやめてね、とはっきり宣言できる人がとる対応の例」と書いてますし
 別に、「何するんですか!」とパシッと払いのけて「あらごめんなさい。つい反射的に叩いてしまって。」でも良いわけです。でも、それが「生意気な奴」に見える場合と、自然に納得できる場合と両方あると思うんですよね。
 それは、「キャー!エッチ☆」パッシーン!という行動についても同様で、「聖子ちゃん」だったら「いや〜仕方ないなぁ」と思ってもらえても、人によっては、「ちっ!なんだよ、カマトトぶりやがって」という怒りを引き出してしまったり、「なんだ、意外に脈ありじゃん!」と相手の行動を強化してしまいかねない場合なんかもあるような気がします。はてこさんも、12日のエントリで、いろいろ警告も書いてます。


 だから、重要なのは、「セリフ」や「態度」といった「行動パターン」そのものというよりは、危機察知センサーを鍛え、嫌なことはしっかり拒絶し、即座に安全確保の手段を講じること、というところなんでしょう。

 ただ、この「聖子ちゃんタイプ」の対応は、現代日本の女性の振る舞いとしては、比較的安全で、かつ「世間」に受け入れられやすいパターンだろうとも思います。
 なにしろ、渡辺淳一先生も週刊新潮12月5日号のコラム『あとの祭り 悲劇をなくするために』で、「からだはよわいが性格がきつい」女性に向けて「もうすこし曖昧にいくらかやさしく接して」「巧みに処して逃げて」とすすめていらっしゃるわけです。
 好むと好まざると男性陣からの応援団をも得やすいでしょう。平均的には男性よりも体力*1に劣り、なにかしらの武術を身につけているわけでもない女性にとっては、有効な手段だと言えると思います。うまく使えたらね。


 でも、「聖子ちゃんタイプ」の行動パターンがどうもしっくりこないのだったら、無理して自分を変えることを考えるよりも、自分らしい「危機回避」の技を磨くのがいいと思う。あ、「危機察知センサー」はもちろん磨いておかなくちゃならないけど。
 「自分らしい」行動、って、要するに「自分の持ち味」「自分の強み」を自覚して、自信を持つことに尽きます。もちろん、「自分らしさ」って、「弱点」もたくさんあるはずなんですが、長所と短所は裏表。「弱点」だって視点を変えたら「強み」になることだって十分ありますからね。
 亜弓さんには亜弓さんの、アスカにはアスカの、鳥居みゆきには鳥居みゆきの、北島マヤには北島マヤの、それぞれに合った「安全確保」のための「行動パターン」、自分に自信を持つことで、ことさら何かを主張するのではなくともおのずからでてくるがあるはず。

 
 そんなことを考えながら、はてこさんの「タイプ分け」に、いろいろな漫画やアニメの女性キャラクターを当てはめてみて遊んでました。
 一度、ハイクに『鋼の錬金術師』のキャラを妄想して分類してみたのを書いたのですが、はてこさんの「解説」を読んで、はてこさんの意図を理解しようと試みつつ、私の解釈を加えてもう一度当てはめなおしてみました。また、『有閑倶楽部』と『ハチミツとクローバー』、『名探偵コナン』でもやってみました。一つの作品世界のなかで、どんな立場の女性キャラがどんな行動パターンをとり、それはどこにあてはまるのか、やっていてなかなか楽しい遊びでした。

 あてはめてみた漫画の女性キャラたちは、みな強〜い人たちです。主要登場人物が多いし、私はそういう女性キャラがやっぱり好きなんだと思う。そうそう「冗談めかして触る」なんてできなさそうな人も多いんですよ。それに、それぞれの漫画の主要男性キャラは、「性欲に支配されて」「一瞬にして獣」にはならないような人たちが多いですね。だからあくまでも「お遊び」なんですけど、だからこそ、それぞれのタイプに何か「強み」を見つけられたらなぁと思ったんですよね。


 そういう遊びをしていて、「タイプ判定」に使われているそれぞれのセリフや行動を自分がどう解釈しているのかがわかってきておもしろかったです。あと、女性キャラにどういう思い入れを持ってみているのかということも。
 「強み」の部分について、もうちょっとまとまったら、エントリにあげたいなと思っているんですが、なかなか・・・ort・・・・

*1:渡辺淳一先生は「瞬発力」とか「筋力」とかは男性が強いけれど、「持続力」という面での「体力」は女性にかなわないと書いてますけどね